抵抗溶接とは

■溶接技術の歴史

金属の溶接には古代から鍛接(融点近くまで加熱して圧接する)、ろう付け(合金などの融点が低い補助材料を用いて溶接)が用いられてきました。溶接技術は電気エネルギーを利用できるようになってから大きく発展し、19世紀末には抵抗溶接、アーク溶接、ガス溶接が発明されました。その後超音波溶接、摩擦溶接、電子ビーム溶接、プラズマ溶接、レーザ溶接なども発明されました。
これらの溶接技術は日頃直接目にする機会は少ないですが様々なところで用いられており、産業の発展を支えています。

■抵抗溶接の原理

抵抗溶接は、金属の溶接材料(ワークピース)に電極をあてて、加圧しながら数十アンペアから数万アンペアの強い電流を数ミリ秒から数百ミリ秒流し、金属の抵抗発熱を利用してナゲット(合金層)を作り溶融接合します。
大電流を使いますが、電圧が低いため感電の危険はありません。

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■抵抗溶接の特徴

抵抗溶接には、他の溶接方法と比べて次のような特徴があります。
●ハンダなどの補助材料を使わずリサイクルしやすいクリーンな接合ができます。またスパッタ、紫外線などの発生はほとんどなく作業環境もクリーンです。
●スイッチを押すだけで確実に溶接するなどというようにプロセスを自動化しやすく、アーク溶接、ガス溶接などと比べ作業者の熟練を必要としません。
●短時間で効率的に溶接できるので、安価で大量に製造する生産方式に適しています。
●短時間で溶接するので材料に熱による影響を与えにくく、また圧痕が目立たない美しい外観にすることができます。
●大きな電流が必要なので電気設備が必要になることもあります。また、溶接材料、板圧によって溶接条件が変わるので最初に条件出しをする必要があります。
●接合箇所が外部から見えないので外観から溶接状態を判定するのが困難です。

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